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2012年6月

2012年6月12日 (火)

国売りたもうこと勿れ

 丹羽中国大使の「尖閣列島購入計画は危険だ」という発言には驚愕したが、それを受けて藤村官房長官が個人の意見であるとして問題にしないことにも驚きを禁じえない。これが逆に中国であれば即、本国召還、更迭、極刑にも処せられる筋合いのものであろう。

 丹羽大使は日本は「中国の属国になった方が良い」というお考えの持ち主であることを聞いていたので心配していた。今や日本を抜いて世界第2の経済大国になった中国に対するODAを継続すべしという主張にもさもありなんと思い、日本の国益というより中国の国益のために日夜励んでおられるであろうという事は想像していた。

 一番国家間に問題があり、難しい大使とされる中国大使に民間の、それも中国と取引の一番多い商社のトップが任命されたことについては大いなる危惧の念を抱いていた。相当な裏工作もあったのかもしれない。何より当時の首相は「沖縄は独立したほうがいい」と言ってはばからない菅総理であったから、まさに意にかなった人事だったのかもしれない。外交官は「商」ではなく「士」でなければならない。

 外交官は採用されるとすぐ世界中の大学に分散留学する。その内、中国の大学に留学した人達をチャイナスクールと称するらしい。当然その人達の最終目的は中国大使になることである。しかし、外交官としてかの地に赴任するにはその国のアグレマンが必要とされる。これは、その外交官を自国に受け入れるという許可証である。中国語を専門とする外交官は外務本省と中国を行ったり来たりして昇進していく。2等書記官、1等書記官、公使として赴任するたびに赴任国の了解を必要とする。中国のような独裁国家ではアグレマンを出すも出さないも政府の胸先三寸だから、次に昇進して赴任する為にも、いかに中国に気に入られるかが最大の関心事になる。日本国の利益というより、中国のお気にいるようなことを第一に考える習癖になってしまうのではないか。これは、歴代の外務省中国関係者の振る舞いを見れば明らかである。

 商社は何を売っても商売になるが、国だけは売ってはならない。丹羽中国大使は即刻更迭すべきである。それを主張すべき野党自民党の責任は重大であるが、大丈夫かな。マスコミも一部を除いてほとんど報道しない。それほど中国が恐いのか、遠慮しなければならない理由があるのだろうか、このままでは日本全体がすっぽり中国に取り込まれてしまうだろう。

 尖閣買収計画を推進する石原都知事、そしてもう11億円を越えた寄付を行っている日本国の姿無き愛国者達の気概だけが日本を救うことになる。

 さて、いよいよ通常国会も会期末を控え緊迫してきた。与党民主党も野党自民党の内部も1枚岩ではない。選挙恐怖症の民主党議員がどう動くのか。言葉だけは勇ましい野田総理に解散総選挙を断行するだけの胆力と党内求心力があるのか、なければ野田れ死にだ。見ものである。

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第4回宮崎未来塾 中山成彬塾長の話(5月18日金曜日)

 皆さんご出席ありがとうございます。忙しい中たくさんの方にご参集いただきました。遠くは鹿児島や美郷町、日向の方からも来ていただきました。知事のお話もよかったですが、皆さん方からいろんなご意見が出てよかったなと思います。こういう機会をもっと増やして、直接皆さんの質問や意見をぶつけていくということにしたいと思います。知事も忙しい中よく来ていただき心から感謝申し上げます。

 このJAアズムホールの会場は2回目です。今日は「実践倫理宏正会」という朝起き会の方々も来ていらっしゃいます。毎朝5時に集まって「より良く生きよう」、「より美しい人生を生きよう」と頑張っておられます。私も時々参加させて頂くんですが、政治家としてひとつだけ困ることあるんですね。毎朝「人の悪を言わず己の善を語りません」と朝の誓いを唱えるものですから、民主党の悪口も言えないし、自分のPRもやりにくい。いつもは控えておりますが、今日はこのアズムホールを使っておりますのでアズムホールに関して少し自己PRをさせていただきます。

 今から20年程前、県の企画調整部長と農協中央会の大崎会長がまだ国会議員になったばかりの私のところに陳情に来られました。「JAの会館を作りたいので宮崎大学の跡地を払い下げてもらいたい、価格はいくらでもいいから競争入札ではなくて随意契約にしてもらいたい」というご要請でした。私はまだ新人だったのですが、地元から偉い方々が上京して来られたものですから、お引き受けしました。皆さんご承知と思いますが、国有地は地方公共団体であれば随意契約で売却できるのですが、農協は民間企業なのでさて困ったなと思いまして、国有財産法を改めて開いてみました。第10条に公共のスペースが半分以上あれば民間でも随契ができるという条項を見つけました。これだと思いまして、設計の段階で公共のスペースを半分以上にしてもらい、当時の大蔵省の理財局長のところにお願いに行きました。しばらくしたら連絡があり、22億円という値段が提示されました。よかったなと思って、地元に連絡しましたら、また二人でやって来られました。「随契にしてもらって有り難いのだけど、農協は貧乏なので何とかもう少し安くしてもらえないか」ということでした。話が違うなと思ったのですが、政治家は地元から頼まれると弱いものですから、また大蔵省に行きまして、「あの時はああ言ったんですが、なんとかもう少し安くなりませんか」とお願いしました。局長さんが検討しますということで、多分19億2千万円だったと思いますが、3億円位負けてもらえました。

 それで地元には納得してもらったと思っていたのですが、お二人が又上京して来られまして、この話は江藤先生と大原先生には黙ってて欲しいと。どうしてですかと聞きたかったんですが、だいたい分かりますからね。いいですよということで今まで黙っていました。大原先生も江藤先生もお亡くなりになりましたから、もういいかなと思って、今日はお話させて頂きました。このアズムホールや駐車場が広いのは公共のスペースを半分以上にという払い下げ時の条件があったからです。

 払い下げといいますと、隣の公立大学の敷地も、あれはちょうど家内が担当の理財局国有財産二課長だったので話はスムーズにいきました。当時私は文部政務次官でした。文部省の事務方は少子化の時代に市民の税金で公立大学を作ることには反対でしたが、私は自分の地元の要望だとそれこそ政治主導で認めさせました。今セクハラなどで問題になっていますが、ちゃんとしてもらわないと困ります。そういう風に地元のご要望に応えるのが地元選出の国会議員だと思っています。今日は朝起き会の誓いを破りまして申し訳ありません。

 考えてみると、大原先生も江藤先生も堀之内先生もいなくなりました。宮崎県の政治力は地に落ちています。2年前に牛の口蹄疫が発生した時は、29万頭の家畜を殺処分せざるを得ませんでした。10年前に発生した時は、江藤先生や大原先生、堀之内先生、鹿児島の山中先生もご健在で、私が一番の若手でした。直ちに大蔵省や農林省を呼びつけて迅速な対応をして最小限の被害にくい止めることができました。知事からも先ほどお金をいかに持ってくるかだという話がありましたが、今、国からお金を持ってこれる力があるのは私しかいないと思っています。地元の景気が落ち込んでいますので、早く国政に復帰して予算獲得に頑張らなければなりません。

 いくら地元が頑張っても地元でお金がぐるぐる回っているだけではなかなか活性化はできない、いかに外から、県外からお金を持ってくるかということが大事です。ひとつは国から予算をドーンと持ってくることもありますし、地元でできた農産物を県外に売ってお金を得る。あるいは県外からたくさんの人に宮崎に来て頂いて、たくさんのお金を落としてもらう。さらに、企業を誘致して、生産した製品を県外に売るとか、いろんな方法でお金が県内にたくさん廻ってくるようにお手伝いすることも地元選出の国会議員の大事な仕事だと私は思っております。

 先ほどは高速道路や新幹線の話もありました。私の家から日豊線の列車が通過するのが見えるんですよ。朝晩見てるんですが、ほとんど乗客が乗っていない、今新幹線を作ってもJR九州は赤字だと思っているでしょう。鹿児島のほうは潤っているみたいですね。駅前には屋台村ができていっぱい観光客が来て、その流れは指宿や霧島にまで来ています。宮崎にも少しは来てるのかなと思いますが、やはり新幹線効果は絶大だなと思いますね。

 キャノンに御手洗さんという会長がいらっしゃいます。家内の後援会長をしていただいたのですが、挨拶に行った時に、高速道路が出来たらキャノンの工場を宮崎にもどんどん作りますよと言われました。今木城町に一つあります。この前そこに勤める方の結婚式に出ましたが、すごくいい企業で給料も高い。道路が出来る、新幹線が出来る、そういうことが地域の活性化には一番大事なのかなと思います。これは知事さんや市長さんの力だけではできませんから、国会議員が率先してやる仕事だと思っています。

 質問にありましたが、電線の地中化の話、これは私が家内といつも話していることです。外国に行くと電柱は地上にはありません。地下に大きな導管が通っていて、その中に水道から電気、電話線など全部入っている。あれを日本でもやるべきだと思うんです。大変な金が掛かりますが大型の公共事業でやればよい。

 私がいつも申し上げますように、日本は長期のデフレ、そして円高です。今民間が元気がありませんから、これを是正するためには国が出動しなければなりません。幸い、日本の場合には今問題になっているギリシャ、スペイン、イタリアなどの国と違って外国から借金していません。日本の財政はピンチだといわれますが、政府の借金は国内の皆さんからほとんど借りてるんです。ここが全く違います。

 日本が円高を是正する為にドル買いの為替介入をすると外国から文句をつけられます。外国から文句を言われない、日本だけでやる方法があります。それは、日銀の国債引き受けです。それも無利子で引き受ければ日銀の帳簿に残るだけで返す必要はありません。そこで200兆円位の資金を作る、あるいは財務省が通貨発行権を利用してそれだけの資金を作る、それを5年間位、全国でインフラの整備に使うことにしたらよいと思います。これによって景気が良くなり、まずデフレが止まる、円高が止まる、そしてなによりもインフラの整備で地方に仕事がどんどん出ます。高速道路とか新幹線も出来れば、そういう施設を次の世代にバトンタッチできる。しかも借金が増えるわけじゃありません。一石何鳥になるでしょうか。これをやるには、現職になって財務省や日銀を説き伏せなければならないと思っています。今は財務省がとにかく増税、増税。それを野田さんは真に受けて、増税頭になっています。

 確かに日本の消費税は安いです。外国に行かれた方はよくお分かりでしょう。消費税5%という国は日本と台湾とカナダだけです。ヨーロッパに行きますと20%から25%です。安いのは事実ですが、今この不景気の中で増税することがどうなのかということです。個人の皆さん方は100円の買い物をしたら5円の税金が10円になる。これはまあ我慢してもらう。だけど企業、特に中小企業は今の景況ではなかなか転嫁ができません。自分でその分を呑み込まなければならないので大変です。平成7年に消費税を3%から5%に上げた時も、消費税は増収になりましたが、所得税や法人税は減ってしまった。トータルしたら、なんにもならなかった。ですから増税をする時は景気の状況、経済動向をよく考えなければいけない。ですから私が先ほど言いましたように、大幅な景気対策と一緒にやる、あるいは景気対策をその前にやる。デフレ退治をやりながら、あるいはやった後で増税するということでないと日本経済は窒息してしまうという心配をしております。

 心配というと外交や防衛など、いろいろ心配なことがあります。電力も原発をどうするか、原発はなければないに越したことはありません。私が文部科学大臣の時、イーター(ITER)計画というのを推進しました。世界6カ国が集まってフランスのカダラッシュに本部を、日本の青森県六ヶ所村に副本部を作るという調印をしました。これは簡単に言うと、地球に小さな太陽を作るということです。熱核融合によって6000度の高温を発生させ、それで電気を作るのですが、これが実現すればエネルギー問題は全て解決する位の話です。しかし、残念ながら実用にはあと40~50年かかります。その間をどうするかが問題です。福島原発事故はまだ終息していません。近くの女川原発は同じ津波を受けても被害はなく、かえって避難所にさえなりました。何故か。福島原発は40年を超し、老朽化していたのです。東電のような大所帯になりますと、官僚的になり問題を先送りしがちです。2~3年で勤務が変わりますから自分の担当の時に決断しないでズルズルときたことが今回の大事故につながりました。
 
 家庭内の消費電力は節電努力でかなり効果が出ます。問題は企業です。電力が安定的に供給されないと、特に製造業は安心して仕事ができません。円高、法人税高に加えて電力不足で日本の企業が海外に逃避を始めています。火力発電の増加で石油や天然ガスの輸入が増え、輸入金額が急上昇しています。日本経済に与える影響は甚大です。CO2の発生量も増え、とても25%削減どころではなくなってしまいました。しかし、福島原発事故で被害を受けた人、先祖代々住み続けた故郷を離れ、帰れなくなった人たちのことを思うと他人事とは思えません。地震国日本は原発がなければそれに越したことはありませんが、どうしても原発が必要だとすれば、世界に冠たる日本の原子力技術をもって、安心安全な原発をいかに再稼動させるか、関係者が考えられる最大限の安全対策を講じてもらいたいものです。関東大地震もかなりの確率で近い内にやってくるという予測です。地球全体から見たら、「糸こより」のようなこの日本列島に住む私達は大昔からある種の覚悟を持って生きてこざるを得なかったのだと思います。

 さて、通常国会の会期末、6月21日まで一ヶ月を切りました。決められない政治が続いています。自民党も駄目だったけど民主党はもっと駄目だということで大阪の維新の会の人気が急上昇しています。それで、民主党はもちろん自民党も恐れをなして選挙恐怖症になっています。このままズルズルといくのでしょうか。9月には民主党の代表選挙、自民党の総裁選挙が控えています。谷垣総裁が解散総選挙に持ち込めなかったら再選は難しい。野田総理も今国会に政治生命を懸けていることを明言しています。小沢氏の抵抗で党内がまとまらず自民党に擦り寄っていますが、自民党も一枚岩ではありません。総辞職で野垂れ死にするのか、男の意地で解散総選挙に踏み込むのか、野田総理の政治家としての胆力が近々問われる日がやってきます。

 本日は長時間ありがとうございました。次回もまたお目にかかることを楽しみにしています。

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