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2011年8月

2011年8月25日 (木)

神々のおわします国

 全国的に今日から2学期が始まる学校が多いようです。私が文科大臣の時、ゆとり教育を見直し、土曜日の活用や夏休みを短くして授業時間を増やすように提唱してから7年、現実に夏休みが1週間も短縮されたという事はうれしい驚きです。

 私が教育改革を提唱した時、マスコミや日教組から激しく批判されたことを思うと今昔の感があります。ここまできた背景には子供達の学力低下を懸念する保護者や国民の声なき声があったと思います。

 永年、ゆとり教育を進めてきた文部科学省でした。一人一人の子供達の幸せの為、また日本の発展の為という思いで、私と副大臣2人、政務官2人の5人で相談しながら官僚達を説得しました。まさに政治主導の改革だったと思います。

 民主党の政治主導は官僚を排除し、自分達だけで物事を決めようとしますので、官僚が指示待ちになり行政が動きません。国をあげて支援に当たらなければならない大震災の時に、民主党政権を戴いた日本の不幸を思わざるを得ません。

 菅総理を辞めさせる為に、問題のある法案の成立に協力する野党という変な政局の中で、やっと菅首相が辞めることになりました。本来ならば、4Kバラマキや政治資金の追及で菅首相を野垂れ死にさせる可能性も十分あったのに、野党の力量不足を感じます。

 今、自民党の首脳部はリベラル色が強く、特に党3役は出戻り組です。自民党の場合は派閥といい、民主党の場合はグループというマスコミの使い分けもどうかと思いますが、派閥の長はポストに着いてはいけないという理由で、町村信孝さんのような派閥を取り仕切る力のある議員の出番がありません。特に伝統ある清和会の沈黙が残念でたまりません。

 私は、中央政局のていたらくにあきれ果て、自分では何もできない虚しさを抱いてこの夏を過しました。8月15日には猛暑の中、たくさんの参列者の中に混じって靖国神社に参拝してきました。きちんと整列して汗をふきふき少しずつ静かに前に進む人々の波は感動的でした。

 途中出会ったたくさんの皆さんから激励の言葉をいただき大変力づけられました。しかし、同時期に近くの日本武道館で行われた戦没者慰霊式では、相変らず菅首相がもっぱら近隣諸国への謝罪を繰り返していたそうです。
祖国の為、命を投じた英霊の無念さが聞こえてくるようです。このざまで、日本にいいことが起こるわけがないという思いを強くします。

 参拝後、新宿からあずさ19号に飛び乗り諏訪の花火大会を見物に行きました。諏訪に嫁いでいる末妹から是非1度見に来たらと言われていましたが、初めて行く気になりました。50万人の人出にふさわしい素晴しい花火の競演でした。まるで戦場に身を置いているような爆音、振動にも驚かされました。

 翌日、小淵沢まで車で送ってもらい、小淵沢から小諸まで小海線でコトコト行きました。乗り換えて軽井沢まで在来線で合わせて約3時間、久し振りにのんびりした旅でした。小海線に乗るのは家内と旅して以来43年ぶりでしたが、車窓から見ると当時は何もなかった清里はすっかり街になっていました。

 一面緑の中で、青い空と清流を眺めながら、「きれいな水と豊かな緑の日本には、砂漠で生れた厳しい一神教の宗教は生れない」と言った宗教家の言葉を思い出していました。山や谷にも神様がおわしますと感じた日本人の豊かな感性に共感します。実際、世界を廻ってみて、日本のように四季に富み、きれいな空気と水と緑に溢れた国はそんなにないと思います。

 私達は、先祖代々営々として受け継がれてきたこの国土を次の世代にしっかりバトンタッチしなければなりません。「甲斐の山々日にはえて・・・祖霊ましますこの山河 敵に踏ませてなるものか・・・」武田節の一節が口をついて出ました。しかし、そのかけがえのない祖国が今、間接侵略されつつあることを私達はしっかり認識しなければなりません。

 軽井沢で旧友達とゴルフをして宮崎に帰り、今度は訪ねてきた孫達と高千穂に遊び、帰りに西都原の古墳群を訪ねました。神話と伝説の国、日本発祥の地、宮崎です。パワースポットで有名になった高千穂神社、その中で毎夜舞われる夜神楽。神話の中に出てくる天岩戸等が処々に見られるのは楽しいものです。私はもう一つの天孫降臨の地と言われる霧島連山、高千穂の峰の麓の生まれです。長嶋監督が霊気を感じたという東(つま)霧島神社といい、訪れるとどちらも神々しい雰囲気に身が引き締ります。

 西都原の古墳群も日本一の規模に恥じない見事なものです。宮崎県が約53億円をかけて建設した博物館は終日廻らないと見切れません。縄文式から弥生式文化への流れ、3,4世紀の日本。日本がその姿を歴史文書に現わす前の土器や武器、居住の想像図等が展示されています。時空を越えて日本民族の営みに思いを馳せるのもいいものです。是非、日本全国から訪ねて欲しいと思います。

 尚、高千穂の旅館では、昨年発生した口蹄疫で家畜の殺処分をやむなくされた農家の子供達がたくさん招待されて元気よく走り廻っていました。ここにも日本人のやさしさに触れることができました。
政治も経済も社会も停滞している今の日本です。しかし忘れてはならないもの、失ってはいけないものを改めて認識させられた今年の夏でした。

 民主党の代表選が始まります。相変らずの人、あまりよく知らない人が手をあげています。大連立とか脱小沢とか賑やかなことですが、8月30日は前回の総選挙の日です。この2年間の民主党政権がどれだけ日本の国益を損ね、国際的信用を落とし、国民の品位を傷つけたかと思うと、早く日本の政治を正常に戻し、日本国民の為の政治にしてほしいと神々に祈りたくなる心境です。

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2011年8月 5日 (金)

教育現場に変化

 夏休み前に宮崎県日南市の鵜戸小中学校を訪問しました。生徒減もあって、今年から潮小と鵜戸小を統合し鵜戸小学校として、鵜戸中学校と小中連携校としたものです。

 それでも、1学年10名前後、全校生でも84名という小さな学校です。ピーク時には280名を越える中学生がいたそうですが、今では中学生は24名と10分の1以下になり、少子化の現実を思い知らされます。日南市の谷口市長と安野教育長もわざわざ来られまして、日南市の教育にかける熱い気持を感じました。

 この学校では、サーフィンを中学校の体育に取り入れています。地元のサーファー達が14名、インストラクターとして登録されており、体育の日には4,5名が指導に来てくれるそうです。学校からすぐ横の国道220号線を越えた海岸で子供達がプカプカ。上手に波に乗っている子もいれば、浅瀬で教えてもらっている子もいます。全国でも正課としてサーフィンをやっている学校はここだけでしょう。

 宮崎の海岸は波が良く、全国からサーファーが集まっています。日南には外国から来て住み着いている人もいるというサーフィンのメッカです。

 たまたま宮崎市内で知り合った鵜戸小中学校の先生がぜひ学校を見に来てくれということで、小中学校は初めてでしたので喜んで訪問したのですが、いろいろ勉強になりました。

 今から20年前、私が平成2年から3年にかけて文部政務次官を務めた頃、宮崎県がフォレストピアの一環として県北の五ヶ瀬町に中高一貫の公立学校を作りたいという話が持ち込まれました。小中学校は義務教育で文部省の所管、高校は一般財源で自治省の予算ということで、文部省は渋りましたが、自治省の応援もあってやっと認められたのでした。今や中高一貫校が脚光をあびている現状を見て今昔の感があります。小中一貫はもっぱら少子化に対応したものですが、中学校の先生が小学5,6年生に教えるのもいいものだと思いました。

 ところで、今年から全国的に小学校の教科書が分厚くなり、授業時数も土曜日の活用や夏休みを短縮して増やす学校が増えています。私は平成16年、文部科学大臣に就任して全国の学校を数多く視察しました。そして「よみがえれ日本」と題して、永年続いたゆとり教育の見直しをはじめとする教育改革を提唱しました。

 その後中央教育審議会に諮問し、教育基本法の改正や学習指導要項の改正等を経て教科書も新しくなり、教育改革がようやく教育現場に下りてきたかと思うと長くかかるものだなと感無量です。現場でも歓迎する声が多いのは嬉しい事ですが、世界的に見ても落ち込んできた日本の子供達の学力向上につながる事を祈っています。しかし、何と言っても教える先生方の情熱、頑張り、教師力が一番大切だという考えに変りはありません。

 今日の新聞によると、宮崎県の児童の不登校は0.18パーセントと全国で最低であると報じられています。現に、私が大臣の時に視察した宮崎市の大宮小学校は1,000名を超える大規模校であるのに不登校が1人もいないという話に、同行した文部省の職員が驚いていたことを思い出します。保護者をはじめ、学校や地域ぐるみで子育てに取り組んでいる成果だと感じます。

 しかし、鵜戸小中学校で先生から聞いた話ですが、子供達がすぐに全身で「よだき~(だるい)」と表現すると聞いて考えさせられました。地方の子供達は、朝食もきちんと食べ、生活態度も厳しく躾けられていると思いますが、それでも無気力なのはどうしてだろうと心配になります。

 心配といえば、来年度から使用される中学校の教科書採択も気になります。一番自虐的な教科書である東京書籍が宮崎県でも使われています。宮崎のような保守的な県でもそうだという事にガックリしますが、今般、日教組の強い神奈川県の藤沢市や横浜市の教育委員会が、来春から育鵬社の教科書を採択したと聞いて、驚くと同時に大変嬉しくなりました。教育長が記者会見で「国を愛する心や伝統の尊重などをうたった改正教育基本法をどれだけ踏まえているかで判断した。育鵬社版は、日本の歴史に愛情を深める工夫がされ最適と判断した」と述べています。教育長、教育委員会の皆様に敬意を表し感謝申し上げます。

 私は10数年前、安倍晋三先生や故中川昭一先生達と「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」を設立し、落選する前は、会長を務めていました。これからの世界で活躍する子供達に日本人としての自信と誇りを持たせたい。そのためには、「日本は悪い国だった、自分達の先祖は悪い事をしたという事ばかり教えてはいけない。早く東京裁判史観から脱却しなければならない」と訴えてきました。

 そうした活動の中で、育鵬社や自由社の新しい教科書が生まれてきたのは大変喜ばしい事でした。しかし、まだ採択率は大変低く、日教組の影響力の強い地区ではいわゆる自虐教科書が主流を占めています。ぜひ子供さんやお孫さんをお持ちの皆さん、子供達の教科書をのぞいて見て下さい。

 宮崎県のみならず、全国の教育委員会が前例踏襲とかにとらわれず、中身を吟味して育鵬社や自由社のような東京裁判史観にとらわれない歴史観と国家観に基づいた教科書を採択してほしいと願っています。そして神奈川県のみならず、全国的なうねりとなることを期待しています。教科書採択は8月中に決まりますのでそれほど時間はありません。

 東北大震災で日本が弱っています。政治も民主党の反日政権が日本の国益を日々損ねています。これも戦後60余年の日教組教育の結果です。日本人が目覚めなければなりません。日本の将来の為、子供達の未来の為、もう一度しっかりした日本人を育てる教育を取り戻さなければならないと強く思います。

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